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■第三回北総里山会議の記録

次第

1 開会
2 議事
(1)北総地域の里山の振興・再生に係る報告書(案)について   …(資料1)
(2)課題に係る簡易調査の状況報告について          …(資料2)
(3)広報活動の実施について                    …(資料3)
(4)今後の進め方について                      …(資料4)
5 その他
6 閉会

会議資料
会議次第
出席者名簿
資料1【対象地域及び保全・活用地区の土地利用の方向(案)】
資料2【白井市谷田地区、印西市武西、戸神地区の保全企画
     基本構想案経過報告NO.1 】
資料3【広報啓発活動(案)】
資料4【今後の進め方(案)】

第三回北総里山会議要録
日時:平成21年2月19日(水)10時〜12時
場所:いんざい産学連携センター
参加者
委員
木下勇   千葉大学大学院園芸研究科教授
倉本宣   明治大学農学部教授
井手達希  千葉県弁護士会(及川委員代理)
五代政夫  西印旛農業協同組合指導販売部長
鈴木均   NPO法人ラーバン千葉ネットワーク理事長
河合泰   NPO法人しろい環境塾理事長
大曽根健久  東京電力(株)千葉支店部長
木下順次  イオン(株)環境・社会貢献部リーダー
志摩 龍雄  白井工業団地協議会事務局長(宇津野委員代理)
長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科教授
金井正   白井市環境課環境保全班(川村委員代理)
細谷利春  印西市生活環境課保全班(玉野委員代理)
古木達郎  千葉県生物多様性センター副主幹
事務局 8人(千葉の里山・森づくりプロジェクト推進会議事務局4人/北総里山クラブ4人)
傍聴 9人

会議内容

3 議事
(1) 谷田、武西地区の里山の保全・活用の方向について(案)
    資料1により北総里山会議事務局から説明

【意見交換】
委員 地区、地域などの使い分けについて、どう区別しているか。
事務局 地域、地区、エリアと三つのカテゴリーに分けている。地域は、北総地域、地区は、 谷田、武西地区、地区の中を3つのエリアに分け、谷田エリア、武西エリア、戸神エリアとしている。

委員 この地域の里山が、人間の営む農林業とどう関わって成り立っているか、内容に含めるほうがよいと思う。 このことについてある程度理解したうえで、昔の里山を再現するのか、 新たに作っていくのか、記載していくのがよい。
事務局 農業の視点からの分析が十分ではないことをおわびする。 台地の部分の農業の実態や谷津の部分の放棄された農業の状況が把握できていない。 今後、来月早々にも予定されている農業サイドとの話し合いなどを経て、農業との関わりを分析していきたい。

委員 耕作放棄地の状況を教えてほしい。また、農業については、 昔の形態での再現は難しいかもしれないが、ここで提案されている交流型などの新しい形がある。 もう少し具体的な内容で話し合っていきたい。
事務局 この地域の耕作放棄地は、現在約5パーセントある。県でとりまとめている最中なので、 その情報も踏まえていく。

委員 今回は、企業庁用地の活用をどうするかをまとめている。企業庁用地には農地がないので、 周辺の個人の所有地の農地の問題については、次回以降の課題となっていく。 かつて水田で今ハンノキ林になっている場所は、農地に復元するというより、 基本的に生物の保護区として活用したい。

委員 遊休農地をなくすという方針が国から出されて、千葉県主催で、遊休農地を解消するために 個人や団体を募集して整備し、そのあとの農地をどう活用するかについて、討議する会議が開催される。 当会は、実践活動をしている団体の立場からの発言を求められている。 持続可能な環境型の農業を目指していくには、新規就農者のハードルを低くして育てていく取り組み をするよう提案していきたい。
委員 従来の市民の関わり方は、市民農園くらいだった。市民が水田に関わっていくしくみなど、 多様な形での市民参加の方法を模索し、将来の里山像を示していけたらと思う。

委員 来年度以降も引き続き北総里山会議で検討していくのであれば、具体的に誰が何をしていくか、 明確にする必要がある。取り組みや課題について、引き続き検討しながら、実施していくというような 文を追加してはどうか。
事務局 そういう記述にしていく。

委員 主体や役割分担を明確にして展開しないと、絵に描いた餅に終わってしまう。
委員 企業庁用地そのものには水田は入っていないが、隣接地が水田なので、周辺の市民との交流を図りながら、 里山景観を守っていく。

委員 管理したときとそうでないときのバイオマスエネルギーを比較すると、 管理したときの方が利用度が増える。九州バイオマスネットワークでは、カヤなどもペレット化して、 エネルギーとして活用できるよう、電力会社とも連携して事業展開している。 エネルギー面でも新しい自然エネルギーの活用が考えられる。
事務局 千葉の里山・森づくりプロジェクト推進会議の来年度のテーマは、 里山資源の活用となっている。また、この場でも、バイオマス資源など、話し合っていければと思う。
委員 遷移をとめるということは、エネルギーを利用するということなので、 里山が今までどう成り立ってきたか、どういう状態で維持したいか、それをきちんと検討して、 それとの関係でエネルギー利用を考えていく。

委員 国連大学の里山プロジェクトが現在横浜で展開されている。成田空港を有しているのに千葉県の影が薄い という危機感をいだいている。千葉県もアクションを起こしていく必要がある。
委員 フィールドを確保するために、竹の間伐を進めているが、バイオマスをどう有効活用するかが 大きなテーマである。炭を焼いたり、チッパーで砕いて堆肥にしたりしているが、限度がある。 企業も参加して、バイオマスの有効利用をぜひ実現してほしい。
委員 バイオマス活用は、谷田、武西とか、平塚、結縁寺などの小さな地域では、採算に合わない。 今後、バイオマスにしても、北総里山全体で検討していくことが必要となってくる。 周辺の地域をどうデザインしていくかという視点も大事。

委員 一般の方にわかりやすく説明するために、今回の文書も市民向けに工夫していく必要がある。 市民活動を支持してもらい広げていくための広報活動に工夫が必要。

委員 谷田、武西地区の隠れた問題は、ごみの問題。モデル的に解決していくことが、 他の里山の保全の上でも大切で、大きな課題だ。
委員 自治体で引き受ける上で障害になっている
委員 印西市としては、もし仮に譲渡の話があっても、ごみだけは片付けてもらえないと厳しい。
事務局 3月4日に専門家を呼んで、里山に廃棄されたごみの処理に関する勉強会を開く予定。

委員 数箇所、字句の訂正をお願いしたい。
委員 趣旨説明の箇所で、経緯が強調されるよう、工夫する。

字句の訂正などを事務局に一任し、報告書について合意

(2) 千葉県企業庁への要望書(案)
 資料2により、北総里山会議事務局より説明

【意見交換】
事務局 1番と2番の違いは、それぞれ市の意向を尊重している。ごみの9割が印西市にある。 そういう状況を踏まえている。
委員 将来的に印西市と協議していくということを入れなくていいのか。
事務局 今後の進め方のところで説明する。企業庁との調整により、今回はこの形になっている。
委員 5番は一般論ではないか。
事務局 今回の区域内に、ニュータウン計画上の企業用地があり、水源涵養の場所なので、 このような要望を入れている。
委員 3と1について、主体を明らかにするために、『本会に対して』を追加するのがよい。
事務局『本会議及びその関係者に対して』と追加する。

字句の訂正などを事務局に一任して、要望書について 合意

(3) 今後の進め方(案)
 資料3により、北総里山会議事務局から説明。

【意見交換】
委員 要望書は代表が渡すのか、それとも事務局か?
事務局 ある程度公けにした方が効果があると思うが、企業庁としての希望もあるので、今後の調整になる。
委員 ヨーロッパなどでは、公共の支持を得ていくよう仕掛けを作っていて、それが圧力にもなる。 ごみ問題を企業庁と本会議でいっしょになってやっていくというような雰囲気作りも必要。
委員 企業庁側に意識がないのであれば、マスコミなどに火をつけてもらいたい。
事務局 企業庁には、無償譲渡までお願いしているので、公けにする場合のリスクを考慮する必要がある。
委員 時代が環境に向いているので、企業庁としてもアピールするチャンスだ。
今年度は部会が正式に発足しなかった。来年度以降、部会は具体的にどう進めるのか?
事務局 自然・環境部会、法制度部会、経営部会はさしあたって設置が必要と考えている。
3月に今後の進め方・運営に係る検討会議をたちあげて、話し合っていく。来年度も北総里山会議は継続するが、 URや企業庁、地権者、農業サイドなどを含めていきたい。

委員 国連大学の里山プロジェクトにおいては、千葉県の影が薄いので、千葉県にある大学として もっとなんとかしなくてはと思っている。大学同士で刺激しあいながら、時代を担う人材としての学生たちが、 地域に貢献できる部分をやるべきではないか。共同のプロジェクトなどを立ち上げることができたらなと思っている。

(その他)
報告及び連絡事項
北総里山フェスタ開催報告
東京湾岸里山フォーラム
こども環境学会千葉大会

以上

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