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■第一回北総里山会議の記録

次第

1 開会
2 北総里山会議設置要綱(案)について          ・・・(資料1)
3 正副座長選出

4 議事
(1)白井市谷田・印西市武西地区の概況について      ・・・(資料2)
(2)北総里山クラブからの企画提案について        ・・・(資料3)
(3)白井市谷田・印西市武西地区の里山を廻る課題について ・・・(資料4)
(4)今後の進め方について                ・・・(資料5)
(5)千葉県企業庁に対する要望について          ・・・(資料6)

5 そ の 他
  6 閉会

配布資料一覧
次第
出席者名簿
資料1【北総里山会議設置要綱(案)】
資料2【白井市谷田・印西市武西地区の概況】
資料3【北総里山クラブからの企画提案】
資料4【白井市谷田・印西市武西地区の里山を廻る課題の整理】
資料5【今後の進め方(案)】
資料6【千葉県企業庁に対する要望(案)】

第一回北総里山会議要録
日時:平成20年10月10日(金)10時〜12時
場所:白井市平塚 旧平塚分校
参加者
委員 
木下勇   千葉大学大学院園芸研究科教授
関健志   (社)日本ナショナルトラスト協会事務局長(財)日本生態系協会事務局長
井出達希  弁護士(及川委員代理)
川崎剛雄  西印旛農業協同組合指導販売部担い手対策課顧問(五代委員代理)
鈴木均   NPO法人ラーバン千葉ネットワーク理事長
河合泰   NPO法人しろい環境塾理事長
青野修   東京電力(株)千葉支店部長(大曾根委員代理)
北原隆朗  東京電力(株)本店環境部自然環境グループマネージャー
木下順次  イオン(株)環境・社会貢献部リーダー
四角目雄治 東京ガス(株)千葉支店副支店長
長谷川雅美 東邦大学理学部生物学科教授
川村明   白井市環境課長
玉野辰弘  印西市生活環境課長
古木達郎  千葉県生物多様性センター副主幹
事務局 10人(千葉の里山・森づくりプロジェクト推進会議事務局6人/北総里山クラブ4人)
傍聴 27人
取材 千葉日報 農業新聞

団体等の環境への取り組み(委員自己紹介より)

NPO法人ラーバン千葉ネットワーク
『田園と都市が助け合い共生するまちづくり』理念の実現を目指し、地元とニュータウン地域を結びつけること を目的として、水系を意識したウォーキング行事や、結縁寺の里山保全、草深の森の手入れ、 コスモス里山まつりなどの行事を実施している。

NPO法人しろい環境塾
平塚地区を拠点に里山保全と子供の環境教育を展開している。2001年から始めた保全活動は 12フィールドを手掛け、点から線、線から面へと広げモデル事業を完成した。 都市近郊の里山の典型で荒れ放題でゴミ捨て場と化していた環境が間伐整備され綺麗になった後には 全くゴミが捨てられなくなった。その他にも炭焼き事業、農業支援活動と幅広い活動を展開している。

東京電力(株)
尾瀬等において、環境保全に取り組んできており、今年度からは、自然学校をスタートさせて、 『豊かな自然をはぐくむ豊かな心を次世代へ』をモットーに活動を展開している。

イオン(株)
イオングループの各店舗に住民参加で木を植えるなどの植樹活動をはじめとして、 さまざまな環境活動を行っている。また、企業の社会貢献は二酸化炭素削減対策一色だが、 本業の中で、生物多様性保全に貢献することを目指す。

  会議内容

1 北総里山会議設立趣旨説明
 『北総里山会議設立趣意書』により事務局から説明
 生物多様性の宝庫である里山は、人の手が入った二次的自然である。2千年に渡って続いてきた人と 生物が共生する里山文化がこの40年で荒廃し、里山景観とその文化が存亡の危機にある。
 本会議は、この危機に立ち向かうため、白井市谷田・印西市武西地区の保全をモデル事業として位置づけ、 北総地域全体の里山の持続的かつ自立的な保全と利活用を目標として設置するものである。

2 北総安里山会議設置要綱(案)について
   資料1により、事務局から説明の後、承認された。

3 正副座長選出
   市民団体委員より、座長に木下勇委員、副座長に倉本委員の推薦があり、承認された。 倉本委員は欠席のため、事務局から依頼することとなった。

4 議事
(1)白井市谷田・印西市武西地区の概況について
  資料2により白井市環境課長が、資料3により印西市生活環境課長が説明。

(2)北総里山クラブからの企画提案について
   資料3により、北総里山クラブ代表の長谷川委員から説明。
   谷田、武西地区は、関東で最も広がりのある草原と草原性絶滅危惧種の生息地であり、 きれいな湧水のある印旛沼の水源涵養地であることから、草原を中心に保護区として保全し、 野の花のさきほこる里山自然園にしようという提案である。

【意見交換】
委員 企画提案の中には地権者についての説明がなかったが、地権者が大切だ。
事務局 先ほどの企画提案は、あくまでも当該地域についてこうしたいという提案であり、 地権者との関係については、今後この会議で研究しながら、話を進めていく。
委員 土地利用については、個別規制法で対応するということでどうか。グランドデザインを作成するに当たっては、 それぞれの地域の事情や課題を整理し、共有することが必要だ。
委員 草原中心の提案となっているが、当該地域には森林がたくさんある。かつては赤松林だったが、 今でも残っているのか。
委員 赤松はほんのわずかしか残っていない。森林は民有地に多く、どういう植生にするかなどの詳細な案は、 今後作っていきたい。
委員 現場を見ないとイメージがわかないので、現場を見る機会が必要だ。今まで関わった人から 課題を出してもらってはどうか。
事務局 課題については、次の議題で挙げている。視察は実施するが、GISで解析して現地の状況を見ることができるよ うに、東京情報大学にお願いしているので、次回以降、それができればと考えている。

(3)白井市谷田・印西市武西地区を廻る課題について
資料4により事務局から説明
【意見交換】
事務局 課題については、企業庁用地だけでなく、この地域全般の課題としてあげている。 当該地区のうち、企業庁用地は、25パーセントから30パーセントが、分散して存在している。
委員 昔里山だった場所だが、今は管理されなくなって、土地の境界もあやふやで、 やっかいな存在となっている。
事務局 民有地との境界ははっきりさせたい。なお、里山の定義には二種類あるが、 ここでは、狭義の里山ではなく、樹林地の里山と農地である里地を含めた意味の里山と捉えており、 それに加えてニュータウン地域を含めて考えていくかが今後の課題となる。
委員 グランドデザインを描くときに、里山の課題はニュータウンの課題と捉えて、 ケビン・ショートさんの言っているように、里山を地域の魅力として打ち出し、持続可能な居住環境と 豊かさをグランドデザインに反映させることもできる。

(4)今後の進め方について
  資料5により、事務局から説明
  次回会議までに、自然環境部会、活動部会、経営部会を立ち上げ、それぞれ、長谷川委員、 北総里山クラブ、五代委員に、部会長をお願いしたい。なお、活動部会は、すでに市民団体が活動を開始している。 制度部会については、問題が具体化してから活動を開始する。

(5)千葉県企業庁に対する要望について
資料6により、事務局から説明
  当該地域の企業庁用地は、千葉ニュータウン計画から除外された地域であり、本来なら処分されるべき地区だが、 市民団体から要望書が提出されて、平成18年から昨年度末まで売却が留保されていた。
その間にこのような会議が立ち上がればよかったのだが、今年度末まで留保を延長するなど4点について 要望書を提出する。
【意見交換】 委員 いつまで留保するかは、この会議で決めていくことが必要だ。また、 ニュータウン地区全体の構想も視野に入れながらグランドデザインを描くことが大切。
事務局 企業庁用地の無償譲渡問題については、会議での方向性を受けて、行政側で調整していく ことになる。諸般の事情によりタイムリミットがある。
また、ニュータウン計画事業を実施しているURとも連携を取りたいのだが、微妙な立場があるので、 将来参加を求めるにしても、現在はお互いの情報交換にとどめる。
委員 URの土地を行政側が受け取り拒否したため、トラスト協会に譲ったという事例がある。 税金問題などがあるので、土地の所有者が誰かによって、事情がかわってくる。
委員 企業庁は土地を処分しなければならない立場にあり、また自身の解体を控えている。 当該地域の企業庁用地が分散しているのは、地元にニュータウン計画に反対があり、売らなかったためだ。
事務局 この問題については、3月までに決定したい。

(6)その他
事務局 今年度中に3回の会議を開くが、そこでグランドデザインを完成させることは無理と考えて おり、必要に応じて次年度以降も会議を継続する。
 次回会議は日程調整して連絡する。部会委員は部会長に一任する。依頼のあった場合は協力して いただきたい。また、希望して参加するという形もある。

以上

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